webデザイナー経費で認められる範囲と計上のポイント

webデザイナー経費で認められる範囲と計上のポイント

webデザイナー経費の範囲と計上ルール

この記事のポイント
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経費率は50%が目安

webデザイナーはサービス業に分類され、適正な経費率は売上の約50%程度とされています

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家事按分が必須の項目

自宅兼事務所の家賃や電気代は、業務使用分を按分して計上する必要があります

⚠️
認められない経費に注意

私服や日常の美容院代、趣味の書籍など、プライベート色が強い支出は経費として認められません

住宅ローン控除を受けているなら、家賃を50%以上経費にすると控除自体を失います。


webデザイナーの経費率は売上の50%が適正基準


webデザイナーは総務省の「日本標準職業分類」で専門・技術サービス業に分類されます。サービス業の経費率は一般的に50%程度が目安とされています。


参考)デザイナーの経費は?経費率の目安とフリーランスが計上すべき項…

年間売上が500万円の場合、経費は250万円程度に収めるのが理想です。これより大幅に高い経費率を計上すると、税務署から「意図的に所得を減らしているのでは」と疑われ、税務調査のリスクが高まります。


参考)個人事業主の経費の平均はどれくらい?経費率が高い場合の注意点…


経費率が平均を超える場合、各項目の事業関連性を客観的に説明できる証拠を残しておくことが重要です。領収書だけでなく、業務内容や利用目的をメモしておくと安心ですね。


参考)フリーランスの経費完全ガイド|どこまでOK?一覧と節税術

webデザイナーが経費にできる代表的な項目一覧

デザインソフトやハードウェアの購入費用は経費の中心です。


具体的には以下のような項目が認められます。



参考)フリーランスデザイナーの確定申告ガイド!経費の例や申告の流れ…


ソフトウェア関連

ハードウェア関連

  • iMac、MacBook Pro、WindowsPC​
  • CPU、メモリ、SSD、ディスプレイなどのPCパーツ​
  • ペンタブレット

サービス・インフラ関連

  • サーバー代(エックスサーバー、さくらのレンタルサーバなど)
  • ドメイン維持費用​
  • フォント購入費用​
  • ネット回線料金、スマホ料金​

その他の業務費用

  • レンタルオフィス、コワーキングスペースの使用料
  • デザイン関係の書籍代、参考資料代​
  • 業務用の消耗品(筆記用具、コピー用紙など)​

10万円未満の機材は消耗品費として一括計上できます。青色申告なら30万円未満まで一括計上が可能です。

パソコンなど10万円以上の固定資産は減価償却の対象となり、耐用年数で分割して計上します。


パソコンの耐用年数は4年です。


webデザイナーの家賃や光熱費は家事按分で処理

自宅兼事務所で作業する場合、家賃や電気代は全額を経費にできません。業務に使用している部分だけを按分して計上する「家事按分」が必要です。


按分の基準は面積や時間で算出します。例えば、1DKの賃貸で1部屋を完全に仕事部屋にしている場合、部屋の面積比率を家賃にかけて経費計上します。

電気代は業務時間の割合で按分するのが一般的です。1日8時間、週5日稼働なら「8時間÷24時間×5日÷7日≒24%」という計算になりますね。


ただし住宅ローン控除を受けている場合は要注意です。家賃を50%以上経費にすると住宅ローン控除自体を受けられなくなります。10%以内の按分なら住宅ローン控除を100%受けられるルールがあるため、バランスを考慮しましょう。


参考)【フリーランスの確定申告・保存版】Webデザイナーの経費はど…

webデザイナーのカフェ代は条件次第で経費化可能

カフェで作業した場合のコーヒー代は、条件を満たせば経費として認められます。


認められるのは以下のようなケースです。



参考)https://zei777.com/blog/7893/


経費として認められる例

  • クライアントとの打ち合わせでカフェを利用した場合

    参考)スタバで一人のコーヒー代は経費になるの?


  • 自宅で集中できず、カフェを仕事場所として利用した場合​
  • グルメライターがカフェの取材記事を書くため利用した場合​

ただし一人で作業する場合、経費として認められるのはコーヒー代のみです。食事代やスイーツ代は原則として認められません。

仕事のために使ったものしか経費にできないのが大原則です。カフェで仕事をした証拠として、レシートに「業務内容」や「作業時間」をメモしておくと安心ですね。


参考)スタバ代やカフェ代は経費になる?フリーランスが気をつけたい3…


コワーキングスペースの利用料は、明確に仕事場所として使った証拠があれば経費計上しやすくなります。月額制のコワーキングスペース代は地代家賃として処理できます。


参考)【コワーキングスペース代は経費?】カフェ作業と何が違う?クリ…


webデザイナーが経費にできない支出の具体例

事業に関連性のない支出は経費として認められません。


以下のような項目は原則NGです。



経費として認められない主な項目

服や美容院代は「仕事のため」の支出かどうかが判断軸になります。プロフィール写真撮影前の美容院代や、作品展出演のための衣装購入は経費化できる可能性があります。


参考)衣装代・メイク代・美容費はどこまで経費にできる?【フリーラン…


ただし私服や日常の美容院代は原則NGです。「この目的がなければ行かなかった」と明確に説明できるケースに限られます。

福利厚生費として新年会や忘年会の費用を計上できますが、親族だけの場合は認められません。


専従のスタッフがいる場合はOKです。



参考)フリーランスの経費と仕訳 – ボンデザイン

webデザイナーの勘定科目と仕訳の具体例

経費を計上する際は適切な勘定科目を選ぶ必要があります。勘定科目は自分で決められる仕組みですが、一般的な分類を使うと管理しやすくなります。

費用項目 勘定科目 具体例
ソフトウェア費用 通信費・消耗品費 Adobe CC、Sketch​
サーバー・ドメイン 通信費 エックスサーバー、ドメイン料金​
書籍・参考資料 新聞図書費研修費 デザイン関係の書籍
オンライン講座 研修費

Udemyなどのデザイン講座
参考)経費で落とせる意外なもの・落とせない意外なもの各5選|なか@…

外部への制作依頼 外注費 コーディングやイラスト発注​
名刺・ポートフォリオ 宣伝広告費

印刷費用、Web広告掲載料
参考)ぶっちゃけ!フリーランス・個人事業主が経費にできるもの11選…

カフェでの作業 会議費 一人作業の場合​
クライアント同席 接待交際費 2名以上の打ち合わせ​

クラウド会計ソフトの利用料金は通信費または消耗品費として処理します。


チャットツールの料金も同様です。



税理士への報酬は支払報酬として計上できます。個人事業税も租税公課として経費計上が可能です。年間所得が290万円を超える場合は活用してください。

webデザイナーの青色申告と白色申告の選択基準

確定申告には青色申告と白色申告の2種類があります。青色申告は税金面で様々なメリットがあります。


参考)301 Moved Permanently

青色申告のメリット

  • 最大65万円の特別控除が受けられる​
  • 30万円未満の資産を一括経費計上できる​
  • 赤字を3年間繰り越せる​
  • 家族への給与を経費にできる(青色事業専従者給与)​

白色申告の特徴

青色申告は複式簿記で記録・整理する必要があり、帳簿の種類も多くなります。クラウド会計ソフトを使えば初心者でも対応できます。


参考)【会計・確定申告】WEBデザイナーが使用している経費の勘定科…


売上が安定してきたら青色申告に切り替えるのがおすすめです。年間所得が300万円を超える場合、特別控除のメリットが大きくなりますね。


webデザイナーの経費管理で税務調査を避けるコツ

税務調査のリスクを減らすには、経費の根拠を明確にしておくことが重要です。


以下のポイントを押さえましょう。



領収書の保管ルール

  • すべての経費について領収書またはレシートを保管​
  • レシートの裏面に「業務内容」「誰と会ったか」をメモ​
  • 保管期間は確定申告後7年間​

事業関連性の証明

  • 経費の使用目的を具体的に説明できる状態にする​
  • 曖昧な項目は按分比率を記録しておく​
  • 定期的に会計ソフトで記帳する​

経費率が業界平均の50%を大きく超える場合、各項目の必要性を客観的に説明できる準備をしておきましょう。

スタバカードなどのプリペイドカードで支払った場合も、利用時のレシートが経費の証拠になります。チャージ時点では経費計上できないので注意が必要です。

クラウド会計ソフトを使えば、銀行口座やクレジットカードと連携して自動で仕訳してくれます。


手作業のミスを減らせるのでおすすめです。



弥生の確定申告ガイドでは、フリーランスデザイナー向けの詳しい経費例と計上方法が解説されています。初めての確定申告で不安な方は参考にしてください。




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