

eL-QR対応でもシステム利用料が別途発生します。
eL-QR(エル キューアール)は、地方税統一QRコードの正式名称です。令和5年4月1日から、固定資産税や自動車税種別割などの納付書に統一規格として印字されています。
参考)https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01zeimu02_02000351.html
このQRコードを読み取ると、eLTAX(地方税共通納税システム)を通じて地方公共団体に電子納付できる仕組みです。これまでeLTAXは主に法人向けでしたが、令和5年4月から個人も利用しやすくなりました。
参考)https://www.freee.co.jp/kb/kb-trend/what-is-local-tax-unified-qr-code/
納付書にはeL-QRと併せて「eL番号(納付書番号)」も記載されており、QRコードが読み取れない場合は番号入力でも納付可能です。eL番号は手入力の代替手段として機能します。
参考)eL-QR(地方税統一QRコード)を利用した県税の納付 - …
従来の納税方法では、納付書の手渡しや銀行振込が主流で、手続きが煩雑という課題がありました。この問題が納税者の利便性を低下させ、納税意欲の低下を招いていたのです。
参考)地方税統一QRコード(eL-QR)とは?メリットと金融機関に…
導入目的は納税者の利便性向上です。スマートフォンやパソコンから24時間いつでも納付できるため、金融機関の窓口に行く時間や現金を準備する手間が省けます。
参考)楽天ペイ
地方団体にとっても、納付情報がeLTAX経由で電子送信されるため、消込作業の効率が大幅に向上しました。金融機関も紙の領収済通知書の仕分け・送付作業が不要になり、収納事務が効率化されています。
参考)https://www.soumu.go.jp/main_content/000901829.pdf
基本4税目は以下の通りです。
参考)https://www.soumu.go.jp/main_content/000939211.pdf
これらは令和5年4月時点で全国的に対応開始しました。
参考)固定資産税や自動車税はスマホやPCからキャッシュレス納付を!…
令和6年度以降は順次拡大され、不動産取得税、個人事業税、国民健康保険税なども対象に含まれています。自治体によっては県税・市税の全税目に対応している地域もあります。
参考)地方税共通納税システム(eL-QR)を利用した県税の納付|静…
申告税目の電子納税は、eLTAX上でのみ手続き可能です。納付書に「eLマーク」が印字されているか確認してください。
eL-QR対応の納付手段は大きく4つあります。
参考)eL-QR(地方税統一QRコード)を利用した納税について -…
地方税お支払サイト
スマホやPCからQRコードを読み取り、クレジットカード・インターネットバンキング・口座振替で納付できます。ただしクレジットカード納付にはシステム利用料が別途かかります。
スマホ決済アプリ
楽天ペイ、PayPayなどの請求書払い機能で納付可能です。令和5年4月17日から楽天ペイで1,700以上の自治体の地方税に対応しました。領収書は発行されず、ポイントも付与されない点に注意です。
参考)https://www.city.fukushima.fukushima.jp/nouzei-kanri/documents/el-qrqa.pdf
金融機関窓口
eL-QR対応の全国の金融機関窓口で納付できます。対応機関はeLTAXホームページの「共通納税対応金融機関」で確認してください。利用可能チャネルの列に「窓口(QR)」と表示されている機関が対象です。
ゆうちょ銀行はeL-QR印字の納付書なら全国で利用できます。
税務担当者にとって最大のメリットは業務効率化です。納付情報がeLTAX経由で電子的に送付されるため、従来の紙ベースの照合作業が大幅に削減されます。
消込作業の効率が向上するため、人的ミスのリスクも減少します。入金確認から台帳への反映までの時間が短縮され、リアルタイムに近い状態で納付状況を把握できます。
複数の納付書をまとめて処理できる機能も重要です。税目や納付先が異なる最大2000枚の納付書を1回の手続きで受け付けられるため、納税者からの問い合わせ対応も減ります。
令和8年9月からは地方税以外の公金にもeL-QR活用が拡大予定で、さらなる効率化が期待されています。
参考)https://www.soumu.go.jp/main_content/000992043.pdf
土日祝日はeLTAXの稼働時間に制限があります。原則として平日のみの対応となるため、納税者に事前周知が必要です。
参考)eL-QRで納税(土日祝は注意) – 谷口税理士…
クレジットカード納付は便利ですが、システム利用料が別途発生します。手数料を考慮しないと、納税者から苦情が来る可能性があります。
重複納付のリスクも存在します。基本的にQRコード読み取り済みの納付書は再度読み取れない仕組みですが、異なる納付方法を併用した場合には重複が発生する場合があります。
eL番号入力での納付時に「この納付書はeL番号入力で納付できません」と表示される場合、番号入力が誤っている可能性があります。納付書の番号を再確認するよう案内してください。
納付完了メールが届かない場合、クレジットカード情報が未入力で納付手続きが中断状態になっている可能性があります。
必ず納付完了を確認するよう周知が必要です。
すべての納付書にeL-QRが印字されるわけではありません。
「eLマーク」がない納付書は対象外です。
本税以外に督促料など複数の金額が記載されている納付書では、合計金額の記載がない場合があります。この場合、納税者が金額を誤認するリスクがあるため、窓口での確認を推奨してください。
バーコードとeL-QRが併記されている納付書もあります。eL-QRで納付済みの場合、バーコードでコンビニ納付しようとしても受け付けられません。
金融機関の窓口では、スマートフォンを提示してキャッシュレス納付することはできません。窓口納付は現金または証券に限られ、証券対応は金融機関や支店ごとに異なります。
参考)eL-QR(地方税統一QRコード)を利用した納付(クレジット…
基幹税務システムの改修が必要な自治体では、対応が遅れているケースもあります。担当課が複数にわたる公金の場合、改修対象システムも複数になるため、段階的な導入になります。
参考)https://www.tkc.jp/lg/kaze/202501trendview
eLTAX公式サイト
最新の対応金融機関やシステム利用時間について確認できます。eL-QR導入の詳細仕様や自治体向けマニュアルも掲載されています。
地方税お支払サイトマニュアル
納税者向けの操作手順が記載されており、クレジットカード納付やスマホ決済の具体的な手順を確認できます。
問い合わせ対応時の参考資料として有用です。