

ファクタリングの手数料を「支払手数料」で仕訳すると税務調査で指摘されます。
10万円のファクタリングでは、手数料率は10~20%が一般的です。2社間ファクタリングの場合、債権額の5~15%が相場とされ、3社間ファクタリングでは1~10%とされます。少額取引ほどファクタリング会社が負うリスクが相対的に高くなるため、手数料率も高めに設定される傾向があります。
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具体的な例を見てみましょう。10万円の売掛金を手数料率15%でファクタリングした場合、手数料は1万5,000円です。実際に受け取る金額は8万5,000円になります。一方、100万円の売掛金を手数料率5%で利用すると、手数料は5万円で受取額は95万円です。
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金額が大きくなるほど手数料率は低下します。つまり、少額の10万円前後では割高になるということですね。
個人事業主やフリーランスの場合、1万円から利用できるサービスも増えています。「FREENANCE」や「ペイトナー」「ラボル」などは1万円から対応しており、一律10%の手数料を設定しています。少額取引に特化したサービスを選ぶことで、コストを抑えやすくなります。
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ファクタリングの手数料を「支払手数料」で処理すると、税務調査で修正を求められる可能性があります。
正しい勘定科目は「売掛債権売却損」です。
ファクタリングは売掛債権を金融商品として売買する取引のため、予定していた金額より損失が発生した形になります。
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仕訳の具体例を示します。10万円の売掛金を手数料15%(1万5,000円)でファクタリングした場合の仕訳はこうなります。
売掛金発生時
ファクタリング契約時
入金時
会計ソフトで処理する際にも注意が必要です。ファクタリングで得た現金収入を「売上」として入力し、うっかり「課税売上10%」を選択すると、存在しない消費税を加算してしまいます。
これは大きなミスです。
売上の二重計上を避けるため、売掛金の発生と入金を明確に分けて記録しましょう。実務では急ぎで資金を確保した後に仕訳を考えることも多く、取引の実態を整理しないまま処理してしまうケースがあります。
ファクタリングの手数料には、原則として消費税がかかりません。国税庁の定める消費税法別表第一「第9号」において、売掛債権などの譲渡は非課税取引として位置づけられているためです。有価証券の譲渡と同様に、金銭債権の譲渡も非課税取引とみなされます。
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ただし、事務手数料などの付随費用には消費税が課税されます。例えば100万円の売掛債権を手数料率10%、事務手数料1万円でファクタリングした場合を見てみましょう。
このように、手数料自体は非課税でも付随する事務手数料には消費税が加算されます。
個人事業主が免税事業者の場合、消費税を納める義務がありません。しかし、会計処理上は課税・非課税の区分を正確に記録する必要があります。少額ファクタリングでもインボイス制度の影響はなく、基本的な取り扱いは法人と同じです。
参考)ファクタリング手数料は原則消費税がかからない!非課税取引の根…
個人事業主向けの少額ファクタリングは、審査通過率90%以上のサービスが多く存在します。「ベストファクター」は審査通過率92%超を誇り、他社で断られた経験がある個人事業主でも利用しやすいサービスです。「QuQuMo」も審査通過率93%と非常に高い実績があります。
参考)ファクタリングは個人事業主も使える!審査通過しやすいおすすめ…
審査が緩やかな理由は、ファクタリングが融資ではなく債権の売買だからです。利用者の信用情報よりも、売掛先の支払能力が重視されます。必要書類も少なめで、売掛債権に関する資料(請求書など)と口座の入出金明細(直近2ヶ月分)が基本です。
入金スピードも速いですね。「ペイトナー」や「ラボル」は最短30分での振込を実現しています。「PayToday」も最短30分で、手数料は1~9.5%と比較的低めに設定されています。
参考)ファクタリング会社おすすめランキング!状況別・シーン別で比較…
10万円前後の少額利用では、個人事業主専用サービスを選ぶのが得策です。「FREENANCE」は1万円から買取可能で、個人事業主とフリーランスに特化しています。オンライン契約に対応しているため、手続きの負担も軽減されます。
参考)【2026年最新】個人事業主向けおすすめファクタリング会社1…
ファクタリングを装った違法業者には特徴的なサインがあります。契約書に「引当財産」「担保」などの記載がある場合、違法な契約の可能性が高いです。ファクタリングは売掛金の譲渡であり、返済義務が発生しない取引が原則です。
参考)ファクタリングに利息制限法は適用される?例外となるケースも解…
償還請求権や買戻特約が含まれる契約にも注意しましょう。これらが含まれると、売掛先が支払わなかった際に利用者が未回収分を支払う義務が生じます。この場合、利息制限法が適用される可能性があり、実質的に貸金業とみなされます。
法外な手数料も危険信号です。2社間ファクタリングで20%を大きく超える手数料を提示された場合は、慎重に検討すべきです。悪質な業者は「売掛先が支払わなかったから」などの理由で、不当な支払いを迫ることもあります。
契約前に確認すべきポイントは以下の通りです。
これらを確認するだけで、違法業者のリスクは大幅に減ります。
見積書や請求書での確認も欠かせません。
少額の10万円だからこそ、慎重な業者選びが重要です。
freeeの公式サイト - ファクタリングの勘定科目や仕訳方法の詳細解説
中小企業金融サポート機構 - ファクタリングと消費税の関係についての権威的な解説