結婚5年目を迎え、2人の子供にも恵まれた私たち夫婦。順風満帆な生活を送っていたはずが、突然訪れた絶望は、私の心を奈落の底へと突き落としました。
ある日、郵便受けに届いたのは、見知らぬ業者からの督促状。差出人を確認すると、なんと夫の名前が記されていました。金額は数百万円。身に覚えのない請求に、私は心臓が止まるような恐怖を感じました。
夫に問い詰めると、彼はようやく重い口を開きました。実は、数年前からギャンブルに嵌り、借金が膨らんでいたというのです。会社にもバレていないように、こっそり消費者金融から借りていたとのこと。
信じられませんでした。いつも真面目で誠実な夫だと思っていたのに、なぜこんな裏切り行為をしてきたのか。怒り、悲しみ、絶望、様々な感情が渦巻き、頭の中がぐちゃぐちゃになりました。
子供たちの将来、生活はどうなるのか。不安と恐怖で押しつぶされそうになりました。
しかし、ここで立ち止まっているわけにはいきません。冷静さを保ち、まずは状況を把握する必要があります。夫と一緒に借金の総額を調べ、返済計画を立てました。
幸いなことに、夫は会社にバレずに済みました。そして、義両親や親しい友人に助けを求め、何とか返済していくことができたのです。
この経験を通して、夫婦間の信頼関係は大きく損なわれました。しかし、同時に、互いを支え合い、困難を乗り越えていく強さを知ることができました。
今では、夫もギャンブルを完全に断ち、真面目に働いています。借金返済はまだまだ道半ばですが、一歩ずつ着実に前進しています。
旦那の借金隠しはかなり非常識な行為です。
750万円の返済義務を持つ旦那が、夫婦として生活のために借金をしたとはいえ、正直にするか、借金を隠すかは離婚する前に検討しなければなりません。
貯金がなく、子どもの教育にも足りない中での借金では、元夫(元旦那)の借金を返済しなければならない可能性があるため、離婚と同時に考えなければなりません。
また、夫婦間の借金では、結婚前と結婚後では規定が違い、治療費や子育ての費用など認められた場合でも、借金を返済する責任は負いません。
したがって、旦那の借金に関してはかなり大きな影響を及ぼす可能性があるので、より多くの情報を得て、子供はどうなるかなど全面的な検討を通じてがんばらないといけないです。
旦那の借金が発覚したら、どう対処すれば?
落ち着いて借金の状況を正確に把握する
夫婦で今後の返済方法を話し合う
妻が返済義務を負うケースを理解する
返済が難しい場合は債務整理を検討する
任意整理、個人再生、自己破産など状況に合った債務整理を弁護士に相談する
借金の利息をカットしたり、長期分割払いにしてもらうことで返済負担を減らせる
夫の借金癖の根本原因に向き合う
旦那の借金は夫婦の信頼関係を揺るがす大きな問題ですが、冷静に状況を見極め、二人三脚で乗り越えていくことが大切です。返済が難しいようであれば、早めに専門家に相談して債務整理などの道を探りましょう。
借金問題に関する悩み相談を無料で受けてくれる公的機関や団体がいくつかあります。主なものをご紹介します。
日本司法支援センター(法テラス)
法テラスは法務省所管の法人で、借金問題など様々な法的トラブルの総合案内所の役割を果たしています。相談は無料で、必要に応じて弁護士や司法書士を紹介してくれます。
法テラス 公式ホームページ
日本弁護士連合会、日本司法書士会連合会
各地の弁護士会・司法書士会でも、借金問題の無料相談を行っています。債務整理の方法などについてアドバイスを受けられます。
日本弁護士連合会:HOME
日本司法書士会連合会 | Home
日本貸金業協会
貸金業者の自主規制団体である日本貸金業協会でも、借金返済等に関する相談を無料で受け付けています。公正・中立な立場から助言してくれます。
日本貸金業協会 | 貸金業に安心と信頼を。
日本クレジットカウンセリング協会(JCCO)
多重債務者の支援を行うJCCOでは、借金問題の相談やカウンセリングを無料で実施。必要に応じて無料の任意整理も行ってくれます。
JCCO 日本クレジットカウンセリング協会|借金のお悩み相談無料
自治体の相談窓口
市区町村の役所などでも、多重債務に関する相談窓口を設けているところがあります。まずは身近な自治体に問い合わせてみるのもよいでしょう。
毎月の返済額を増やす
返済額を増やすことで、元本を減らすスピードが上がります。収支を見直して、返済に回せるお金を増やしましょう。
高金利の借金から優先的に返済する
金利の高い借金ほど利息の負担が大きいので、高金利のものから集中的に返済するのが効果的です。
リボ払いをやめる
リボ払いは手数料が高いので、できるだけ避けましょう。
低金利の借り換えを検討する
金利の低い借入先に借り換えることで、利息負担を減らせる可能性があります。
過払い金の請求を検討する
2010年6月より前に借入を開始し、グレーゾーン金利で支払っていた場合、過払い金の請求で借金を大幅に減額できるかもしれません。
債務整理を検討する
返済能力を超えた借金の場合、任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理を弁護士に相談するのも一つの方法です。