2023年11月、郵便受けに一通のピンク色の封筒が届いていた。
差出人は「日本年金機構」。心臓がバクバクバクと高鳴り始める。それは年金保険料の未納を知らせるピンクの特別催告状だったからだ。
最初に青で届く特別催告状は、シカトして放置しておくと青→黄→ピンクと段階的に色が変わる。ピンクは最終段階で、差し押さえも現実味を帯びてくる。赤信号というわけだ。
今まで怖くて読みたくないと、放置していたが、あまりのヤバい雰囲気に私は冷や汗を拭きながら、封筒を開けた。
そこには、滞納額と支払期限が記されていた。27万8千円という金額に、頭が真っ白になった。当時の私は、フリーランスとして活動しており、収入が不安定だった。ついつい年金保険料を後回しにしてしまっていたのだ。
しかし、ピンクの封筒を目の前に、現実逃避は許されない。このままでは、預貯金や給与が差し押さえられるという危機感が、全身を駆け巡った。
つあっ!
私は謎の声を上げて、その勢いで年金事務所に電話をかけた。予想外に丁寧な担当者の対応、私は自分の状況を正直に伝えた。すると、「納付猶予制度」という救済措置があることを教えてくれた。
いいんですか、私は年金の支払いをシカトしていた、いわばあなた方の敵のような存在。それなのに、そんな方法を教えてくれるとは。
まあ、SNSですぐ炎上するご時世なので、なるべく穏便に問題を解消したいということなのかも知れない。
納付猶予制度は、一定の条件を満たせば、保険料の支払いを猶予してもらえる制度。私はすぐに申請手続きを行い、無事に承認された。
ピンクの特別催告状は、人生の転機となった。自身の将来設計の甘さを痛感し、お金の管理を徹底するようになった。同時に、年金制度の重要性を改めて認識し、将来への不安を少しでも払拭することができた。
やべー、年金保険料の未納やべー。
でも、ピンク封筒もシカトしてたら、もっとヤバかった。
納付期限を過ぎると未納扱いになる国民年金保険料は、期間内に納付しなければなりません。
特別催告状は、未納の年金保険料に関する警告として送られるものです。
年金特別催告状の封筒の色は、危険度を表しており、赤(ピンク)が最も危険です。
納付期限が過ぎた場合、国民年金の保険料は支払うことができず、未納扱いとなります。
納付と関連する免除制度や納付猶予申請や延滞金の納付を受けている場合も、いずれも納付期限から10年以内に追納する必要があります。
未納の保険料を適切に納付しないと、末期まで受け取る能力に算入されないため、老後の年金を受け取れなくなります。
また、未納の保除料に対しては、追加で延滞金が発生する可能性もあるので注意してください。
特別催告状の送付件数は、年間約10万3,000件です。
特別催告状の色の順序は、青、黄色、赤(ピンク)です。この色は、特別催告状の色の意味は、信号と同じなのだそう。
ピンクは最後通告的な位置づけですかね…。
特別催告状の無視は避けるべきであり、早めに対処することが重要と言えるでしょう。まあ、色的にヤバいぞというのは、なんとなく伝わってきますね。
特別催告状が届いた後は、最終催告状、督促状、差し押さえ予告書の順に送られます。
あなたの財政的な状況によっては、国民年金保険料を納付できない場合はあります。
そのような場合では、国民年金保険料の免除制度や納付猶予制度を利用することができます。
免除申請制度では、前年(または前々年)の所得証明書を添付する必要はありませんが、申請者の自身、配偶者および世帯主の場合のみ有効です。
50歳未満の場合では、納付猶予制度を利用することができます。
この制度では、納付を猶予することで未納の状態を避けることができます。
特別催告状が届いたら、支払いの猶予や免除の手続きを検討し、最寄りの年金事務所や役所に相談しましょう。
数年前、私は突然、年金の特別催告状を受け取りました。当時、会社員だった私は、まさか自分が年金保険料を滞納しているとは思いませんでした。
封筒を開けてみると、そこには「支払わないと財産を差し押さえる」という衝撃的な文字が。
頭が真っ白になり、しばらく呆然と立ち尽くしました。
分割払いという希望
冷静になって考えると、当時の私は仕事が忙しく、年金保険料の支払いをすっかり忘れていました。
しかし、このままでは財産を差し押さえられる可能性があり、生活が立ち行かなくなるという恐怖に襲われました。
どうしよう、どこかからお金を借りようか。しかし、けっこうまとまった金額なので、ちょっと怖い。カードのキャッシングとかで借りると利息がすごそうだし。
関連)リボが返せない
親に借りるのも…できれば、自分だけで解決したい。どうしよう。
結局、藁にもすがる思いで、年金事務所に相談に行きました。
すると、担当者の方から「分割払いができますよ」という意外な言葉が。
分割払いのメリット
分割払い制度は、滞納している年金保険料を、一定期間に分けて支払うことができる制度です。
私の場合、月々の支払額を無理なく支払える範囲で設定することができ、大きな負担を軽減することができました。
分割払いのデメリット
分割払いには、利息が発生するというデメリットがあります。
しかし、利息は年利2%と比較的低く、財産を差し押さえられるリスクに比べれば、はるかにましな選択肢です。金利も、どこかから借り入れするより、遥かに安い。
分割払いを利用して完済
分割払いの制度を利用することで、私は滞納していた年金保険料を完済することができました。
分割払いの制度がなければ、私は財産を差し押さえられ、生活が破綻していたかもしれません。
実は、年金の分割払い制度は、あまり知られていない制度です。
しかし、年金保険料を滞納してしまった場合、分割払いは非常に有効な手段です。
もし、年金の特別催告状を受け取った場合は、すぐに年金事務所に相談することをおすすめします。
この分割払い制度、裏技的なものでも、使わせないように隠されているものでもありません。年金事務所の担当者は、私の事情を親身に聞いてくれた上で、分割払いの制度について丁寧に説明してくれました。
年金事務所に相談に行けば普通に教えてくれるんですね。
なんとなく、年金滞納していると人間じゃないみたいな扱いを受けるんじゃないか…?と心配してしまいますが、そんなことはなかったです。初手で相談に行けばよかった。
年金事務所に「あのー、年金を分割払いしたいんですが」と相談したら、断られた…ってことあるの?
年金の分割支払いには、一定の条件が必要です。
その条件というのは、収入。
コイツ収入めっちゃあるくせに、節約目的かなにかで分割支払いにしようとしてるな…という場合は断られます。
なお、結婚していて、配偶者の収入が多い場合も断られるケースがあります。
自営業なら、自分の収入を配偶者に「つけかえ」して、見かけ上収入を低くすることが可能だからですね。
また、例外中の例外で、分割払いをすでにおこなっているのだけど、支払いを何度も無視し続けていると、「もうアンタには分割払いさせられません」(と丁寧に言われる)可能性はあります。
支払ったはずなのに未納扱いになっているというケースがあります。
毎月コンビニ支払いしていて、直近三ヶ月分が未納になっている!というハガキ。
まさか…コンビニが支払ったはずの年金をパクって…!?
いやいや、コンビニがそれやったら、信用問題ガタ落ちなので、可能性0ではないですが、まずないでしょう。
考えられるケースは、年金機構側のコンピュータに支払い情報が反映されてないというケース。
こちらは、2015年の情報なので、さすがに今は改善されているでしょうね…。
関連)コンビニで支払った年金が未納。
じゃないと、毎年未納のお知らせが届くことになっちゃいますからね。
と思ったら、2022年にも同様のことが起こっていました。どうした年金機構!
関連)国民年金の未納のハガキが来たんですが払った気がするんですが
ただ、本当にうっかりしてて1ヶ月分未納とかっていうケースはあるかも知れないです。
くれぐれも受領書はちゃんと保管しておきましょうね。
受領証はこういう「伝票差し」(意外と知らない名前。私も知りませんでした)にブスッと差しておくといいでしょう。
近所のお店にも文房具として売ってると思います。私は近所のホームセンターで買いました。
100円くらいで売ってそうな気がするけど、意外と高いんですね。