年金手帳いつもらえる?配布時期から受取方法まで完全ガイド

年金手帳いつもらえる?配布時期から受取方法まで完全ガイド

年金手帳いつもらえる

年金手帳配布の基本スケジュール
📅
20歳到達時の自動配布

20歳の誕生日から約2週間後に自宅に郵送される

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就職時の会社経由配布

新入社員として厚生年金加入時に勤務先を通じて交付

📋
基礎年金番号通知書への変更

2022年4月から年金手帳に代わる新制度が開始

年金手帳の20歳到達時配布タイミング

20歳になった方には、日本年金機構から国民年金に加入したことを知らせる書類が自動的に送付されます 。具体的な配布タイミングは、20歳の誕生日から約2週間程度でご自宅に郵送される仕組みとなっています 。
参考)https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/hatachi-tetsuduki.html

 

ただし、厚生年金保険にすでに加入している方は除外されるため、学生でもアルバイト先で厚生年金に加入している場合は対象外となります 。また、20歳の誕生日が1日の場合は、誕生日月の前月分からの保険料納付が必要となる特殊なケースもあります 。
参考)https://www.nenkin.go.jp/service/scenebetsu/hatachi.html

 

この自動配布システムは1997年以降に導入されたもので、住民基本台帳の個人情報に基づいて職権で加入手続きが行われるため、本人による特別な手続きは不要です 。
参考)年金手帳 - Wikipedia

 

年金手帳の新入社員向け会社配布システム

20歳未満で就職した場合、事業主が年金事務所で厚生年金保険の被保険者資格取得手続きを行うため、事業主を通して年金手帳が交付される仕組みになっています 。しかし、2022年4月以降は年金手帳の新規発行が廃止され、代わりに基礎年金番号通知書が本人の自宅に直接郵送されるよう制度が変更されました 。
参考)基礎年金番号通知書と年金手帳の違いは?提出する場面やよくある…

 

従来は企業に就職した人の年金手帳が勤務先宛てに送付され、会社経由で本人に手渡されるケースもありましたが、現在の基礎年金番号通知書はすべて加入者本人の住所に郵送されます 。新卒社員の場合、「年金手帳を持っていません」という状況が増えているため、入社書類の案内では「年金手帳または基礎年金番号通知書」の記載が重要になっています 。
参考)新卒社員の「年金手帳」はどう対応?会社が間違えやすい手続きと…

 

企業の人事担当者は、マイナンバーでも社会保険加入手続きが可能であることを理解し、適切な案内を行う必要があります 。

年金手帳から基礎年金番号通知書への制度変更詳細

2022年4月1日から年金手帳の新規発行が停止され、「基礎年金番号通知書」という新しい制度に切り替わりました 。この変更の背景には、被保険者情報がシステムで管理されるようになったことと、マイナンバー制度の導入により手帳形式の必要性が低下したことがあります 。
参考)https://www.nenkin.go.jp/service/seidozenpan/20131107.html

 

基礎年金番号通知書は、従来の年金手帳と比べて大幅にコンパクト化され、縦54mm×横85mmのクレジットカードサイズの黄橙色のカードとなっています 。記載事項は基礎年金番号、氏名、生年月日、交付年月日に絞られており、財布などに収めて保管しやすい設計になっています 。
すでに年金手帳をお持ちの方は、引き続き従来の年金手帳を使用できるため、基礎年金番号通知書への切り替え手続きは不要です 。
参考)年金手帳は「基礎年金番号通知書」に変わります

 

年金手帳が届かない場合の対処法と手続き

20歳になってから約2週間程度経過しても「国民年金加入のお知らせ」が届かない場合は、居住地の市区町村役場または最寄りの年金事務所に問い合わせが必要です 。特に20歳の誕生月前後に海外から転入した場合や他の市区町村から転入した場合は、手続きが遅れる可能性があります 。
参考)20歳になった方へ(国民年金)

 

年金手帳を紛失した場合は、2022年4月以降は基礎年金番号通知書の再交付となります 。再交付手続きは、国民年金第1号被保険者の場合は市区町村の窓口または年金事務所で、厚生年金被保険者の場合は勤務先または年金事務所で行えます 。
参考)入社予定の社員が年金手帳を紛失!基礎年金番号も分からない時ど…

 

市区町村の窓口で手続きした場合は約1ヶ月後、年金事務所で直接手続きした場合は1~2週間程で郵送されます 。緊急性が高い場合は、写真付きの本人確認書類を持参して年金事務所で即時発行を申請することも可能ですが、再交付理由が限定されます 。
参考)よくある質問 年金手帳を紛失してしまいました。年金手帳の再交…

 

年金手帳配布における意外な落とし穴と注意点

年金手帳の配布には、一般的に知られていない複数の注意点が存在します。まず、20歳到達時の保険料は誕生日月分からの納付が基本ですが、誕生日が1日の場合は前月分からの納付が必要となるため、配布時期と保険料納付開始時期にズレが生じることがあります 。
また、付加保険料や前納を希望する場合は申出月からの開始となるため、20歳到達月から前納を希望する場合は、年金手帳が届く前にお早めの手続きが必要です 。これは多くの新成人が見落としがちなポイントです。
企業の人事担当者も注意が必要で、2022年度以降の新卒社員は物理的な年金手帳を持っていないケースが標準となっているため、「年金手帳を提出してください」という従来の案内では混乱を招く可能性があります 。さらに、基礎年金番号通知書の即時交付は本人のみに限定されており、代理人への交付は社会保険労務士や法定代理人など特定の条件を満たした場合のみとなっています 。
参考)国民年金の手続きが必要なとき(任意加入・基礎年金番号通知書再…