口頭弁論弁護士なし本人訴訟の手続き流れ

口頭弁論弁護士なし本人訴訟の手続き流れ

口頭弁論弁護士なしで進める本人訴訟

口頭弁論弁護士なしで進める本人訴訟の全体像
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本人訴訟の基本概要

弁護士に依頼せず自分で裁判手続きを進める方法で、費用削減が可能

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口頭弁論期日の流れ

第1回期日では訴状と答弁書の確認が中心で、10分程度で終了

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勝率と成功要因

相手も本人の場合67.0%、相手に弁護士がいる場合32.4%の勝率

口頭弁論における本人訴訟の実態と統計

日本では本人訴訟が驚くほど一般的な手続きとなっています 。地方裁判所では全事件の約53%が本人訴訟で進められており、簡易裁判所ではさらに高い割合で約94%が本人訴訟となっています 。
参考)【弁護士なしで裁判】本人訴訟のやり方とメリット・デメリット

 

特に少額訴訟では約87%が原告・被告ともに弁護士なしで進められており、「口頭弁論 弁護士なし」という状況は決して例外的なケースではありません 。金銭請求事件、貸金返還請求、損害賠償請求などの比較的単純な事案で本人訴訟の割合が高くなる傾向があります 。

口頭弁論期日までの手続き準備と流れ

訴状提出から第1回口頭弁論期日まではおおむね1カ月程度の期間が設けられます 。この期間中、裁判所から被告に訴状と期日呼出状が送達され、被告は答弁書を第1回期日の約1週間前までに提出する必要があります 。
参考)訴状・答弁書を作成し口頭弁論へ~「本人訴訟」の手順②|交通事…

 

口頭弁論期日の日程調整は裁判所と原告のみで行われ、被告の都合は確認されません 。本人訴訟では特に、この短期間で訴状の補正や追加証拠の準備を自力で完了させる必要があり、後戻りができない重要な段階となります 。

口頭弁論における弁護士なしの実際の進行

第1回口頭弁論期日では、原告による訴状の陳述と被告による答弁書の陳述(被告欠席の場合は擬制陳述)が行われます 。期日は通常10分程度で終了し、主に書面内容の確認と次回期日の設定が中心となります 。
参考)弁護士なしで裁判!本人訴訟のやり方と勝率は?やってみた体験談…

 

弁護士なしの場合でも、裁判長は当事者の主張や証拠について釈明権を行使し、不明確な点を明らかにするよう求めることがあります 。答弁書を提出せずに欠席すると、原告の請求通りの判決が言い渡される可能性があるため注意が必要です 。
参考)https://www.courts.go.jp/saiban/qa/qa_minzi/index.html

 

口頭弁論で弁護士なし本人訴訟の勝率分析

本人訴訟の勝率は相手方の代理人の有無によって大きく左右されます 。原告が本人で被告に弁護士がついている場合の勝率は32.4%にとどまりますが、原告・被告ともに本人の場合は67.0%と大幅に向上します 。
興味深いことに、弁護士同士の場合の勝率67.3%と本人同士の勝率67.0%はほぼ同等であり、専門知識の差が均等に作用していることがうかがえます 。相手方に弁護士がいる場合でも、十分な証拠と明確な主張があれば勝訴の可能性は残されているといえるでしょう。

口頭弁論弁護士なしでも成功する事案の特徴

本人訴訟に適している事案は「法律上の争点が少なく、事実関係について既に証拠が固まっている場合」です 。具体例として賃料滞納による請求事件が挙げられ、賃貸借契約書と入金記録があれば十分に立証できます 。
一方で医療訴訟、税務訴訟、知的財産訴訟、労働問題などの専門性の高い事案では本人訴訟は推奨されません 。これらの分野では相手方が専門の弁護士を立ててくるケースが多く、法的知識の格差が決定的な不利につながる可能性があります 。
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口頭弁論期日における注意点と対策

口頭弁論では感情的になることを避け、事実に基づいた冷静な対応が重要です 。裁判官は月に約45件の事件を担当しており、明確で理解しやすい主張が求められます 。
期日での遅刻や欠席は避けるべきですが、万が一の際は必ず事前に裁判所へ連絡する必要があります 。裁判官の質問に答えられない場合は「検討の上、書面で提出させていただきます」と回答することで、動揺を最小限に抑えることができます 。
IT化の進展により、2024年5月24日から口頭弁論期日へのウェブ会議による参加も可能となっており、出頭負担の軽減が図られています 。

口頭弁論後の和解・判決における弁護士なし対応

裁判の約75%は判決前に和解で解決しており 、本人訴訟でも和解の提案を受けることは一般的です。和解案の検討では、金額の妥当性、支払方法、今後のトラブル防止条項の有無を慎重に判断する必要があります 。
和解が成立した場合、和解調書は判決と同じ効力を持ち、相手が支払いを怠れば強制執行が可能となります 。ただし、強制執行には新たな費用が必要であり、相手の財産を特定する必要があるため、和解条件の設定が重要な要素となります 。
本人訴訟のメリット・デメリットと勝率について