

インド株 etf 比較の出発点は、まず日本の証券会社から直接買える国内インド株ETFの「中身とコスト」を押さえることです。
代表的なのは、Nifty50指数に連動する「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty50連動型上場投信(1678)」で、大型株50銘柄に集中投資するシンプルな商品設計になっています。
インドのNifty50は、ナショナル証券取引所(NSE)に上場する時価総額・流動性などの基準を満たした代表50銘柄で構成され、HDFC BankやICICI Bankなど金融大手の比率が高いのが特徴です。
1678は、このNifty50の円換算値に連動することを目指し、2009年上場の老舗ETFとして純資産も600億円超まで育っており、国内インドETFの中では流動性と規模の両面で中心的な存在です。
参考)NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty50連動型上…
気になる信託報酬は年1.045%(税込)と、国内ETFとしてはやや高めの水準で、長期保有ではコスト差がリターンに効きやすい点がよく指摘されています。
参考)https://www.jpx.co.jp/equities/products/etfs/issues/files/1678-j.pdf
実際、国内インドETFの比較記事では、iシェアーズ Nifty50 インド株ETF(201A)の信託報酬が0.385%と低水準で、1678との差が約0.66%あるため、20年保有時には複利効果で10%以上の差になり得ると試算されています。
一方で、1678は売買代金や取引板の厚さという「実務面の使いやすさ」に強みがあり、日中にまとまった数量を売買したい投資家にとっては、単純な信託報酬だけでは測れない使い勝手の良さがあるのも事実です。
インド株 etf 比較では、こうした「指数のシンプルさ」「歴史の長さ」「板の厚さ」と「コストの高さ」とのトレードオフをどう評価するかが、最初の分かれ道になります。
参考)高成長を続けるインドの魅力を徹底解説!インド株ETF
次に押さえておきたいのが、米国市場などに上場しているインド株ETFで、日本のネット証券からでもドル建てで購入できるINDA・EPI・INDYなどです。
iシェアーズ MSCI India ETF(INDA)は、MSCI India Indexに連動し、インドの大型・中型株約140銘柄に投資する「広く分散されたカントリーETF」として、純資産・出来高ともにインド関連ETFで最大規模とされています。
同じくiシェアーズ India 50 ETF(INDY)は、Nifty50指数に連動する米国上場ETFで、構成銘柄数は51銘柄と比較的コンパクトですが、経費率がやや高めで、安定性を重視しつつも価格変動の大きいインド株にアクセスする手段として位置づけられます。
参考)https://us.kabutan.jp/stocks/INDY
WisdomTree India Earnings Fund(EPI)は、インド株の中でも「収益性」を重視した独自指数を採用し、470社以上に投資するのが特徴で、金融への集中度を相対的に抑え、中小型株にも広くエクスポージャーを取る「分散&バリュー寄り」のETFとして紹介されています。
参考)インド株の買い方|個別株・ETF・投資信託の3つの方法と注意…
インドETF比較の分析記事では、「最も汎用性が高い」のがINDA、「最も独自性がある」のがEPIや小型株特化のSMIN、「安定性が高い」のがINDYや1678と評価されており、同じインドでも性格がかなり違うことがわかります。
国内インドETF(1678など)と海外ETF(INDA・EPI・INDYなど)を比べる際は、経費率(米国ETFの方が低いことが多い)に加え、為替手数料・米国源泉徴収税・ドル建ての値動きなど、日本から見た「周辺コスト」も織り込んで考える必要があります。
参考)インドETF比較:INDA/EPI/INDY/SMINの特徴…
また、海外ETFは「つみたて設定の柔軟性」や「配当の再投資手続き」など、運用の手間が国内ETFより一段増える傾向がありますが、その分、商品ラインナップが豊富で、指数の違いを活かしたポートフォリオ構築がしやすいというメリットもあります。
インド株 etf 比較では、コストと分散度だけでなく、「どの証券会社でどこまでルーティン化できるか」「自分がドル建ての値動きと付き合えるか」といった運用の継続性も選択基準に入れると、後悔の少ない銘柄選びにつながります。
インド株ETFを長期保有する場合、信託報酬だけでなく「分配金の出し方」と「税制上の扱い」も、トータルリターンに意外と大きな差を生みます。
例えば、1678のような国内インドETFは、日本円で東証に上場しているため、分配金(分配金が支払われる場合)は国内株式同様に日本の税制が適用され、特定口座(源泉徴収あり)であれば税務処理も自動で完結するのが実務上の大きな利点です。
一方、INDAやEPIなど米国籍のインドETFは、インド国内での源泉徴収に加え、米国での源泉徴収、日本での課税と、二重三重の税が絡む構造になり、外国税額控除を使うかどうかで手取りが変わってきます。
このため、「配当をこまめに受け取りたい」インカム重視の投資家にとっては、日本の証券口座だけで完結する国内ETFの方が、税金の計算や再投資のオペレーションという意味で扱いやすいケースが少なくありません。
新NISAの活用という観点では、国内インドETFであれば成長投資枠を使って非課税で保有し続けることができ、分配金も非課税となるため、高配当寄りの商品ほどNISAとの相性が良くなります。
他方で、米国上場インドETFを新NISAで保有した場合でも、日本側では非課税ですが、米国やインドでの源泉徴収は原則として残るため、「完全な非課税」にはならない点は、細かいですが押さえておきたいポイントです。
実務面で見落とされがちな違いとして、「分配金の頻度」や「再投資のしやすさ」もあります。国内インドETFは年1回決算が多く、ボーナスのようにまとまった分配金を受け取りたい人向きで、海外ETFは四半期ごとの分配が主流でキャッシュフローの平準化に向きます。
インド株 etf 比較を税制・分配金の観点から見ると、「総リターンの最大化」を狙うのか、「キャッシュフローと手間のバランス」を重視するのかによって、国内ETFと海外ETFのどちらをNISA口座の“主役”にするかが変わってくるのです。
インドETFの税制やNISAとの相性を整理した日本語解説では、国内ETF・米国ETF・インデックス投信それぞれの課税・コスト・分配の違いを図解しており、口座選びまで含めた設計の参考になります。
インドETF全11種類を比較|選び方とおすすめを解説(SOICO)
同じインド株ETFでも、「どの指数に連動しているか」によって、業種や銘柄の偏りが大きく変わり、結果的に「どんなインドに賭けているのか」がまったく違ってきます。
Nifty50連動(1678・INDYなど)は、インドの代表的な大型株50銘柄で構成され、HDFC BankやICICI Bankなど大手銀行が上位を占めるため、金融セクター比率が33〜35%前後と高く、「銀行・金融に厚く賭けるインド」と言えます。
一方、MSCI India Index連動(INDAやMSCI India系国内ETF)は、大型・中型株を幅広く含み、テクノロジー・消費・ヘルスケアなどへの分散が効いた「オールラウンド型のインド」への投資になります。
EPIのような「収益性重視指数」は、株価指数ではなく企業のEarnings(利益)を基準にウェイトを配分するため、バリュエーションの高い銘柄への比重を抑え、より「稼ぐ力」を重視したポートフォリオになりやすいという、他のインドETFにはない癖があります。
興味深いのは、インドETF比較の分析で「最も独自性がある」とされたSMIN(中小型株特化)やEPIのようなETFは、日本語ではまだ情報が少ないものの、インドのローカル金融機関やニッチ産業にアクセスできる「インドの奥行き」に投資する手段として評価されている点です。
インド株 etf 比較を指数レベルで見ていくと、単に「どの国に投資するか」ではなく、「その国のどの階層・どの産業構造に賭けるか」という、より立体的な視点を持つことができ、ポートフォリオ設計も一段アップデートできるはずです。
インド株指数の構成や業種別ウェイト、長期リターンの違いを整理した解説では、Nifty50とMSCI India、SENSEXなど主要指数の特徴を比較しており、「自分のイメージするインド」と指数のギャップを確認するのに役立ちます。
高成長を続けるインドの魅力を徹底解説!インド株ETF(NEXT FUNDS)
検索上位では、インド株ETFの信託報酬や指数の違いにフォーカスした比較が中心ですが、日本の個人投資家にとっては「時間軸」と「通貨軸」をどう組み合わせるかが、実は最もパフォーマンスに影響しやすいポイントです。
インドは人口ボーナスとインフラ投資を背景に、長期的な高成長が予測される一方、短期的には選挙や政策・為替の影響で大きく上下するボラティリティの高い市場であり、数年単位でみると先進国株よりドローダウンが深くなる局面も想定されます。
このため、「10〜20年以上の時間軸で積み立てる前提」と「円建てでの通貨分散」をどう設計するかが、インド株ETFをポートフォリオに入れるかどうか以上に本質的なテーマになります。
例えば、国内インドETF(円建て)を新NISAの成長投資枠でコツコツ積み上げる場合、インド株価とインドルピー、円の3つの要素が絡み合うため、「株価は上がっているのに、円高で評価額が伸び悩む」局面と長く付き合う覚悟が要ります。
一方、米国上場のINDAやEPIをドル建てで保有する場合、ドルとインドルピーの関係も加わるため、通貨の組み合わせとしては「円・ドル・ルピー」の3通貨分散になり、結果的に日本人の家計の為替リスクが広がることになります。
ここで「給与も支出もほぼ円」という人がドルとルピーに大きく振りすぎると、短期的な為替変動による含み損益にメンタルを左右されやすくなり、せっかくの長期テーマ投資が途中で挫折してしまうリスクが高まります。
逆に、すでに米国株や全世界株ETFを多く持っている人にとっては、インド株ETFを少額でも加えることで、「米国偏重のポートフォリオに高成長エリアを一枚乗せる」形になり、時間軸を長く取れる人ほどポートフォリオ全体の成長力を底上げできる可能性があります。
インド株 etf 比較を超えて、「自分の本業・生活通貨・他の投資先」とのバランスのなかで、どの程度の比率をどの口座で持つのかまで落とし込むと、同じ1678やINDAを買っても、まったく別物の投資体験になるはずです。
最後に、「インドに投資したい」と思ったときには、単に信託報酬の低さや直近リターンだけでなく、「10年後・20年後に自分がどうなっていたいか」という時間軸と、「円以外の通貨とどこまで付き合えるか」という通貨軸を合わせてデザインしてみると、検索上位の比較記事とは一味違う、自分だけの“インド株ETFの正解”が見えてくるかもしれません。
インド株ETFのパフォーマンス推移や、他の新興国との比較チャートを確認できる資料では、TOPIXや他の新興国株指数との長期比較も掲載されており、「インドにどこまで比重を置くか」を考えるうえで参考になります。
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