カーボン・オフセットってなに?

皆さん、「カーボン・オフセット」という言葉をご存知でしょうか。初めて聞いたという人や、聞いたことはあるけれど詳しくは知らないという人も多いのではないかと思います。

簡単に言ってしまえば、カーボン・オフセットとはCO­­2などの温室効果ガスを削減するための仕組みのひとつです。そこで、今回から数回に分けて「カーボン・オフセット」についてご紹介したいと思います。

温室効果ガスってどうして地球に悪いの?

それは、人間の活動によって排出されるCO2などの温室効果ガスによって地球温暖化が深刻化していると言われているからです。地球温暖化が進むと、ゲリラ豪雨などの異常気象が増えたり、水不足や食糧不足が悪化したり、海水面の上昇によって島国では国土が沈んでしまうなど様々な悪影響が生じると言われています。

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地球温暖化の影響を許容できる程度に食い止めるためには2050年までに温室効果ガスの排出量を2010年の排出量に比べ40%~70%減らさなければならないと言われており、日本政府も「2030年までに2013年比で、26%削減する」という目標を掲げています。

どうしたら排出量をゼロに近づけられるの?

しかし、私たちの生活は温室効果ガスの排出と密接に結びついているため、削減するのはそう簡単ではありません。日常生活において、電気やガスを使ったり、移動のために電車や自動車に乗ったりしますよね。それ以外にも、食べ物や服をはじめとする身の回りのほとんどのものは、原料を運んで、製造・加工するという過程で温室効果ガスを排出しているのです。

近頃は省エネ対策や節電などといった活動や、照明のLED化やエアコンの高効率化に向けての技術開発なども進んでいますが、どんなに頑張って削減努力をしても、温室効果ガスの排出をゼロにするのは難しいのです。

そこで、カーボン・オフセット

カーボン・オフセットとはどんなに頑張っても排出されてしまう温室効果ガスを、地球のどこかで行われている削減活動や吸収活動に資金を投資すること等によって排出した量を張消しにできる仕組みです。削減・吸収活動には様々な種類がありますが、植林(→吸収活動)や太陽光発電の導入(→削減活動)などはイメージしやすいのではないでしょうか。

 

カーボンオフセットのメリットって?

温室効果ガスの削減方法には前述のとおり、より高効率な省エネ設備の導入や、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入、植林活動による温室効果ガスの吸収などがあります。しかし、そういった対策は都会のオフィスでは植林するための土地を所有していなかったり、使用しているエネルギー量が少ないため、削減効果が低くなります。そのように削減可能量には地域や企業によって偏りがあり、削減可能量が少ない地域や企業が削減するよりも、膨大な土地とエネルギーをたくさん使用する工場などを所有している発展途上国で削減活動を行うほうがより効果がでるのです。

また、発展途上国で削減活動を行うメリットは他にもあり、低コストであることや、オフセットによって発展途上国の人々の支援も同時に行うことが出来ます。そして資金的な支援を通じて削減活動が継続し、温室効果ガス削減に対する取り組みの循環につながるのです。またその取り組みの内容や、社会貢献性を効果的にPRし企業価値を高めるような活動をしている事業者も数多くあります。

カーボン・オフセットの実施により、途上国支援、資金の調達・提供、削減活動の循環、取組む事業者のブランド力向上、と一石二鳥にとどまらない効果が得られるのが一番のメリットといえるのです。

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次回は、実際にどのような削減プロジェクトがあるのかをご紹介していきます。

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