Nutella を食べるのをやめて地球を救え!

みなさん、Nutellaはご存知ですか?ヌテラとはヘーゼルナッツペーストをベースに砂糖、ココアなどの材料を混ぜ合わせた、チョコレートクリームのようなものです。日本ではあまりなじみのないNutellaですが、世界中で「中毒者」が続出する人気商品となっており、2.5秒に1本という速さで売れているという統計結果まで出ています。

このように世界中で愛されているNutellaですが、フランスのエコロジー省のセゴレーヌ・ロワイヤル大臣が2015年6月に「パーム油大量に使用するNutellaは森林伐採や地球温暖化の原因となっている、Nutellaを食べるのを止めるべきだ」と国民に呼びかけたことが問題になりました。

パーム油とは、アブラヤシの実や種から採れる油のことで、それのほとんどは食用油として使用されていますが、食用以外にも、化粧品や洗剤、石鹸等様々な用途に使われています。さらに、最近では石油の代わりとなるバイオディーゼル燃料として地球温暖化対策に貢献できると注目されています。

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Photo credit to: CIFOR via flickr

しかし、このパーム油の原料となるアブラヤシの実は、保存ができないため、収穫後すぐに効率的にパーム油を抽出するために、大規模なアブラヤシ農園開発が行われ、その過程で多くの熱帯林が伐採され、焼き払われているのです。

その結果、地域の環境や社会に次のような深刻な問題を引き起しています。具体的には、熱帯林、特に炭素貯蔵量の多い泥炭湿地林の消失、伐採、森林火災による温室効果ガスの大量排出、プランテーション開発と栽培による土壌、水、大気の汚染などその影響は計り知れません。

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Copyright © 2015 Roundtable on Sustainable Palm Oil

日本でも一人当たり年間のパーム油の消費量は約4kg、今日スーパーマーケットにある商品の半数近くにはパーム油から得られた油脂や派生物が使われています。そのため、「持続可能なパーム油」の生産と利用を促進する非営利組織“Roundtable on Sustainable Palm Oil”(RSPO)が2004年に設立されました。RSPOはアブラヤシを守るために、保護価値が高い地域にアブラヤシ農園を開発禁止など、労働者、小規模農園の公平性維持のために基準を決め、持続可能なパーム油を目指しています。Nutellaを製造しているイタリアのFerror社もこの RSPOに加入し、Nutellaの原材料であるアブラヤシの持続可能栽培に貢献しています。RSPOについての詳しい情報は:http://www.wwf.or.jp/activities/resource/cat1305/rsportrs/を参照ください。

では私たちには何が出来るのか?

RSPOに参加するプランテーションや関連企業等は徐々に増えており、1000以上もの団体が加入しており、認証パーム農園の面積も200万haを越えました。

しかし、まだまだ認知度の低いRSPOの活動で今一番求められているのは、パーム油産業を持続可能な産業へ転換することを加速させるための、消費者からの強い意思表示です。消費者が好んでRSPO認証の商品を選ぶことで、自然に企業もRSPO承認商品のニーズに興味を示すようになり、認知度を高めることにつながるからです。(WWF)

具体的にはRSPOに認証されているパーム油を使用した商品購入が一番効果的であり、これによって、企業にRSPO認証されたパーム油使用を呼び掛けることができます。

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Copyright © 2015 Roundtable on Sustainable Palm Oil

皆さんも、次にスーパーに立ち寄るときにはパーム油のことを少し意識して買い物をしてみてください。一人一人の小さな努力が世界を変えていくことにつながります。

関連リンク: The Independent

http://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/news/we-should-stop-eating-nutella-because-of-global-warming-says-french-ecology-minister-sgolne-royal-10327020.html

写真:Nutella picture  (license)

photo credit: 22 via photopin (license)

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