

金利が上がれば国債の価値も上がると思っていると、売却時に大損する可能性があります。
利付国債とは、半年ごとに利息を受け取れる国債の総称です。 大きく分けると「固定利付国債」と「変動利付国債」の2種類があり、それぞれ金利の動き方がまったく異なります。 iyobank.co(https://www.iyobank.co.jp/sp/iyomemo/entry/20210819.html)
固定利付国債は、発行時に決まった利率が満期まで変わりません。2年・5年・10年・20年・30年・40年と複数の満期があります。一方、変動利付国債は半年ごとに市場金利に連動して利率が見直されます。
つまり「同じ国債でも金利の性質が正反対」ということですね。
| 種類 | 金利タイプ | 主な満期 | 金利上昇時の影響 |
|---|---|---|---|
| 固定利付国債 | 固定(発行時に確定) | 2・5・10・20・30・40年 | 既存保有者は恩恵なし、価格は下落 |
| 変動利付国債 | 変動(半年ごと見直し) | 15年(機関投資家向け) | 利率が上昇し利息収入が増える |
| 個人向け国債(変動10年) | 変動(半年ごと見直し) | 10年 | 利率上昇の恩恵あり・最低0.05%保証 |
個人が証券会社や銀行で購入できる「利付国債」は、主に固定利付タイプです。 金利の動き方を事前に把握しておくだけで、購入後の不安を大きく減らせます。 resonabank.co(https://www.resonabank.co.jp/kojin/kokusai/re_kokusai/)
歴史を振り返ると、金利は想像以上に激しく動いてきました。これが基本です。
日本の10年国債利回りは1990年代のバブル崩壊後から継続的な低下傾向に入り、2016年7月には史上初のマイナス金利(約−0.3%)を記録しました。 その後、日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を修正・撤廃していく中で金利は段階的に上昇し、2026年4月現在は約2.39%で推移しています。 jp.tradingeconomics(https://jp.tradingeconomics.com/japan/government-bond-yield)
財務省が公開している過去の金利情報(昭和49年以降)は以下から確認できます。長期推移の分析に役立ちます。
多くの人が見落としがちなのが「金利と国債価格は逆に動く」という関係です。意外ですね。
たとえば、年0.3%の固定利付国債(10年)を100万円で購入したとします。その後、市場金利が1.5%に上昇したとすると、新しく発行される国債の方が高い利息を生むため、手持ちの国債の魅力は相対的に低下します。売るとすれば価格を下げざるを得ず、元本割れが起きます。 biz.moneyforward(https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/81248/)
満期まで持ち続ければ元本は戻ります。これは大前提です。 okane-kenko(https://okane-kenko.jp/media/government-bonds-demerit/)
しかし現実には途中で換金したいケースも出てきます。りそな銀行やゆうちょ銀行などの利付国債を扱う金融機関は、「償還日前の売却は市場実勢価格での買取になり、売却損が生じる場合がある」と明示しています。 jp-bank.japanpost(https://www.jp-bank.japanpost.jp/kojin/shisanunyou/kokusai/kj_suy_ks_ryui.html)
固定利付国債を購入する際は「満期まで保有できる余裕資金で買う」というのが原則です。短期的な換金が必要になる可能性があるお金を充てるのは避けた方が賢明です。 okane-kenko(https://okane-kenko.jp/media/government-bonds-demerit/)
2026年4月現在、10年国債の利回りは約2.39%という水準です。 ゼロ金利・マイナス金利の時代と比べると、利付国債は再び「預金代替」として現実的な選択肢になってきました。 jp.tradingeconomics(https://jp.tradingeconomics.com/japan/government-bond-yield)
個人向け国債(変動10年)は2026年3月時点で年1.55%(税引前)という水準です。 100万円を10年間保有した場合の税引後利息は、計算上で約7.97万円という試算もあります。 mof.go(https://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/recruitment/)
これは使えそうです。
一方でデメリットも確認しておく必要があります。
iyobank.co(https://www.iyobank.co.jp/sp/iyomemo/entry/20251007.html)
okane-kenko(https://okane-kenko.jp/media/government-bonds-demerit/)
利付国債の金利推移データは「今何を買うか」の判断だけでなく、資産全体のリバランス判断にも使えます。これは意外と知られていません。
金利が急上昇している局面(現在がまさにそれ)では、株式市場のボラティリティも高まりがちです。 このような時期に固定利付国債を長期で購入するのは、金利がピーク近辺であれば旨味があります。一方、まだ上昇余地があるならば変動型や短期債で様子を見る方が合理的です。 jp.tradingeconomics(https://jp.tradingeconomics.com/japan/government-bond-yield)
つまり「金利推移の読み方がそのままポートフォリオ戦略の精度を変える」ということです。
具体的な活用イメージとして、次のような使い分けが考えられます。
財務省の金利推移データや日本相互証券のヒストリカルデータを定期的にチェックするのが、実践的な第一歩です。 mof.go(https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/interest_rate/index.htm)
日本相互証券の主要年限レートは無料で確認できます。年限別の利回り一覧が一目でわかります。
主要年限レート(長期金利等)ヒストリカルデータ - 日本相互証券
金利の方向性と自分の保有期間・リスク許容度をセットで考えることが条件です。データを読む習慣をつけるだけで、利付国債の使い方は大きく変わってきます。