クレジットカード決済手数料1番安い決済サービスはどれか

クレジットカード決済手数料1番安い決済サービスはどれか

クレジットカード決済手数料1番安いのはどこ

決済手数料が安いサービス比較
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オールインワン端末

stera pack(1.98%〜)、PAYGATE(1.98%〜)、Square(2.5%〜)が安い

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モバイル端末

STORES決済(1.98%〜)、楽天ペイ(2.20%〜)、エアペイ(2.48%〜)が安い

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月額費用

Square、エアペイは月額無料。stera packは3,300円/月

クレジットカード決済を店舗に導入する際、最も気になるのが決済手数料です。この記事では、主要な決済サービスの手数料を比較し、最もお得なサービスを紹介します。端末タイプ別に分けて、それぞれの特徴や料金体系を詳しく解説していきます。

 

クレジットカード決済手数料の相場とブランド別シェア

クレジットカード決済の手数料相場は、カードブランドによって異なります。2025年現在の相場は以下の通りです。

 

  • 中小事業者(年間決済額2,500〜3,000万円以下)
    • Visa・Mastercard:1.98%〜2.48%
    • JCB:2.48%
    • その他:3.24%
  • 上記以外の事業者
    • Visa・Mastercard:2.70%〜3.24%
    • JCB:3.24%
    • その他:3.24%〜3.95%

    注目すべきは、JCB系の決済手数料が以前は3.74%〜3.95%だったのに対し、現在は2.48%〜3.24%と大幅に引き下げられている点です。

     

    また、決済ブランドの国内シェアも把握しておくと良いでしょう。

     

    カードブランド 国内シェア
    VISA 50.8%
    JCB 28.0%
    MasterCard 17.8%
    AMEX 3.1%
    その他 0.3%以下

    VISA、JCB、MasterCardの3ブランドで国内シェアの96.6%を占めているため、この3つのブランドに対応することが重要です。ただし、高単価商品を扱う店舗ではAMEXにも対応することで、富裕層の顧客獲得につながる可能性があります。

     

    クレジットカード決済手数料が安いオールインワン端末比較

    オールインワン端末とは、1台でクレジットカード、電子マネー、QRコード決済などに対応できる端末です。主要なサービスを比較してみましょう。

     

    1. stera pack(ステラパック)
      • 決済手数料:Visa・Mastercard 1.98%〜、JCB・AMEX 2.48%〜
      • 月額費用:3,300円(税込)
      • 特徴:最も安い決済手数料、レシートプリンター内蔵
    2. PAYGATE(ペイゲート)
      • 決済手数料:クレジットカード 1.98%〜、QRコード 2.00%〜
      • 月額費用:3,300円(税込)
      • 特徴:4G回線対応、持ち運び可能
    3. Square ターミナル
      • 決済手数料:クレジットカード 2.5%、その他 3.25%
      • 月額費用:無料
      • 特徴:月額固定費なし、翌日入金対応
    4. JMSおまかせサービス
      • 決済手数料:2.48%〜3.24%(中小企業応援プログラム適用時)
      • 月額費用:0円(LTE回線のみ693円/月)
      • 特徴:契約期間の縛りなし、導入費用0円

    決済手数料だけで比較すると、stera packが最も安いですが、月額費用がかかるため、月間決済額が少ない場合はSquareの方がトータルコストで安くなる可能性があります。具体的には、月間決済額が26.3万円以下の場合はSquareの方がお得です。

     

    また、stera packは年間決済額2,500万円を超えると手数料が上がる点にも注意が必要です。その場合、月間決済額が61.1万円以上あれば依然としてstera packが有利ですが、それ以下ならSquareの方がコスト面で優位になります。

     

    クレジットカード決済手数料が安いモバイル端末比較

    モバイル端末は、スマートフォンやタブレットに専用のカードリーダーを接続して使用するタイプの決済端末です。主要なサービスを比較します。

     

    1. STORES決済(旧Coiney)
      • 決済手数料。
        • 通常プラン:交通系電子マネー 1.98%、その他 3.24%
        • スタンダードプラン:Visa・Mastercard 1.98%、JCB・AMEX 2.38%
      • 月額費用:通常プラン 無料、スタンダードプラン 3,300円(税込)
      • 特徴:交通系電子マネーの手数料が最安
    2. 楽天ペイ(実店舗決済)
      • 決済手数料。
        • スタンダードプラン:2.20%〜(月額2,200円)
        • ライトプラン:2.48%〜(月額無料)
      • 特徴:楽天銀行口座利用で翌日入金、振込手数料無料
    3. エアペイ
      • 決済手数料:通常 3.24%、ディスカウントプログラム適用時 2.48%〜
      • 月額費用:無料
      • 特徴:専用カードリーダー無料貸与キャンペーン実施中
    4. Square リーダー
      • 決済手数料:クレジットカード 2.5%、その他 3.25%
      • 月額費用:無料
      • 特徴:端末費用が安い(4,980円)、審査最短当日
    5. JMSおまかせサービス(J-MupsIIPocket)
      • 決済手数料:2.48%〜3.24%(中小企業応援プログラム適用時)
      • 月額費用:無料
      • 特徴:レシートプリンター無料付属

    モバイル端末では、STORES決済のスタンダードプランが最も安い決済手数料(1.98%〜)を提供していますが、月額3,300円がかかります。月額費用がかからないサービスでは、楽天ペイのライトプランやエアペイのディスカウントプログラム適用時(いずれも2.48%〜)が最安となります。

     

    クレジットカード決済手数料を安くする条件と適用プログラム

    各社が提供する低料率プログラムには、いくつかの共通した条件があります。主な条件は以下の通りです。

     

    1. 中小企業であること
      • 中小企業庁の定義に該当する事業者(個人事業主含む)
      • 例:小売業は従業員50人以下・資本金5千万円以下
    2. 上場企業関連でないこと
      • 上場企業ではないこと
      • 上場企業のグループ会社、連結子会社でないこと
      • フランチャイズ店でないこと
    3. 年間決済額の上限
      • 年間のキャッシュレス決済総額が一定額以下(2,500〜3,000万円程度)
    4. 対象外業種でないこと
      • 対象外業種の例:ホテル・宿泊施設、レンタカー、交通機関、旅行代理店、百貨店、たばこ関連販売、不動産業など

    これらの条件を満たすと、各社の低料率プログラムが適用され、決済手数料を大幅に抑えることができます。例えば、stera packのスモールビジネスプラン、エアペイの決済手数料ディスカウントプログラム、JMSの中小企業応援プログラムなどがあります。

     

    また、Squareでは年間決済額が3,000万円を超える場合、個別交渉により低料率で利用できる可能性があります。これは他社にはない特徴で、売上規模が大きい場合はSquareに問い合わせてみる価値があるでしょう。

     

    クレジットカード決済手数料以外に考慮すべきコスト

    決済手数料だけでなく、以下のコストも考慮して総合的に判断することが重要です。

     

    1. 月額費用
      • 無料:Square、エアペイ、JMS(Wi-Fi/有線LAN接続)
      • 有料:stera pack(3,300円)、PAYGATE(3,300円)、STORES決済スタンダードプラン(3,300円)
    2. 端末費用
      • 無料:stera pack、JMS
      • 有料:Square(4,980円〜39,980円)
      • キャンペーンで無料:エアペイ、PAYGATE、楽天ペイ
    3. 振込手数料
      • 無料:Square、エアペイ
      • 条件付き無料:stera pack(三井住友銀行のみ)、楽天ペイ(楽天銀行のみ)
      • 有料:stera pack(他行220円)、JMS(早期払い時198円)
    4. 入金サイクル
      • 最短翌日:Square(三井住友銀行・みずほ銀行)、楽天ペイ(楽天銀行)
      • 月2〜6回:stera pack、エアペイ、JMS
    5. 解約違約金
      • なし:Square、JMS
      • あり:stera pack(3年未満の解約時、最大88,000円)

    特に注目すべきは、stera packの解約違約金です。3年未満の解約には最大88,000円の違約金が発生しますが、2024年3月末までに申し込んだ場合、解約から45日以内に端末を返却すれば免除されるキャンペーンを実施しています。

     

    また、入金サイクルも重要な要素です。資金繰りが厳しい事業者は、最短翌日入金に対応しているSquareや楽天ペイが有利でしょう。

     

    クレジットカード決済手数料と将来のキャッシュレス動向

    2025年以降のキャッシュレス決済の動向を見据えると、いくつかの重要なポイントがあります。

     

    まず、決済手数料の低下傾向が続いています。以前は中小事業者でも4〜7%の手数料が珍しくありませんでしたが、現在は1〜3%程度まで下がっています。特に2024年11月から12月にかけて、各社が中小事業者向けの低料率プランを相次いで導入しました。

     

    また、QRコード決済の普及も進んでいます。特にPayPayなどのQRコード決済は若年層を中心に利用が拡大しており、対応することで新たな顧客層を獲得できる可能性があります。Squareでは最近、PayPayを含む7種類のQRコード決済に一括対応できるようになりました。

     

    さらに、スマホ決済の簡易化も進んでいます。stera tapやSquareの「スマホでタッチ決済」など、専用端末不要でスマートフォンだけで決済を受け付けられるサービスが登場しています。これにより、イベント出店や小規模事業者の参入障壁が下がっています。

     

    資金調達の選択肢も広がっています。Squareでは「スクエア資金調達」というサービスを提供しており、15,000円〜3,000万円の範囲で事業規模に応じた資金調達が可能です。これは融資ではなく、売上からの一定割合で返済する仕組みのため、事業計画書などの書類提出が不要で手続きが簡単です。

     

    以上の動向を踏まえると、単に決済手数料だけでなく、将来的な拡張性や利便性も考慮してサービスを選ぶことが重要です。

     

    クレジットカード決済手数料1番安いのはどこか結論

    各サービスを総合的に比較した結果、以下のような結論になります。

     

    オールインワン端末の場合:

    • 月間決済額が66万円以上:stera pack(スモールビジネスプラン)
    • 月間決済額が66万円未満:Square
    • 年間決済額2,500万円以上:Square(個別交渉可能)

    モバイル端末の場合:

    • 交通系電子マネー重視:STORES決済
    • クレジットカード重視(月額費用あり):STORES決済(スタンダードプラン)
    • クレジットカード重視(月額費用なし):楽天ペイ(ライトプラン)またはエアペイ(ディスカウントプログラム適用時)

    業種・規模別のおすすめ:

    • 小規模店舗・個人事業主:Square(月額費用なし、初期費用が安い)
    • 電子マネー利用者が多い店舗:STORES決済(交通系電子マネー1.98%)
    • 高単価商品を扱う店舗:stera pack(AMEX対応、低料率)
    • イベント出店・移動販売:stera tap、Square「スマホでタッチ決済」(専用端末不要)

    決済手数料は事業の収益性に直接影響するため、慎重に選ぶ必要があります。ただし、手数料だけでなく、月額費用、端末費用、入金サイクル、解約条件なども含めて総合的に判断することが重要です。また、各社のキャンペーンは頻繁に変更されるため、申し込み前に最新情報を確認することをおすすめします。

     

    最終的には、自店舗の規模や取扱商品、顧客層、月間決済額などを考慮して、最適なサービスを選びましょう。また、将来的な事業拡大も見据えて、拡張性のあるサービスを選ぶことも大切です。