

JPXプライム150指数は、東証プライム市場の時価総額上位銘柄群から、財務実績に基づく「資本収益性」と、将来情報や非財務情報も織り込まれた「市場評価」という2つの観点で選定された150銘柄で構成される、と説明されています。
この“選び方”により、TOPIXのように市場全体を広く持つというより、「稼ぐ力」に重心を置いた日本株の代表集合を狙う設計です。
一方で指数の性格は相場局面の影響も受けやすく、JPX総研の解説では、グロース優位の局面でTOPIXを上回り、バリュー優位の局面で下回る傾向が出る、という整理がされています。
意外と見落とされがちなのが、「JPXプライム150=TOPIXの上位版」ではない点です。
参考)TOPIX、日経225、JPX400、JPXプライム150を…
構成銘柄数を絞ることで“濃い指数”になる反面、TOPIXと比べて銀行業などの比重が低い(場合によってはゼロ)など、セクターの偏りが出やすい特徴も説明されています。
参考)【2024年1月に上場】JPXプライム150指数連動ETFの…
つまり「日本株のコア」を作りたい人ほど、TOPIXや日経225と“役割が被っていないか”を先に確認した方が、後悔が減ります。
参考リンク(指数の公式定義・算出の入口)。
JPXプライム150指数(JPX公式)
JPXプライム150連動ETFとして代表的に挙がる「iFreeETF JPXプライム150(2017)」は、信託報酬について年率0.165%(税込)に加え、貸株にかかる品貸料に一定割合を乗じる旨が明記されています。
同じく「NEXT FUNDS JPXプライム150(159A)」も、信託報酬率(年率・税込)0.165%と案内されています。
このため“表面上の信託報酬”は横並びに見えますが、実務では「総経費率(ファンドが実際に負担した費用の割合)」や、貸株収益の扱いなど、目論見書・運用報告書の読み込みで差が出ます。
また、信託報酬が低いETFほど「売買コスト(スプレッド)」が効いてきます。
特に購入頻度が高い(毎月積立的に買う)場合、信託報酬の0.01%差よりも、売買単位と板の厚みで体感コストが大きく変わることがあります。
“コスト比較”は、(1)信託報酬、(2)総経費率、(3)スプレッド、(4)売買単位、の順でチェックすると現実に近づきます。
参考リンク(2017の仕様・信託報酬の条文がまとまっている箇所)。
iFreeETF JPXプライム150(大和AM 公式)
参考リンク(159Aの基本データ・分配金支払い基準日・売買単位の確認箇所)。
NEXT FUNDS JPXプライム150(野村AM 公式)
2017(iFreeETF JPXプライム150)は、公式ページで決算が「毎年4月、10月」と案内されており、東証でリアルタイム売買できるETFとして説明されています。
159A(NF・JPXプライム150 ETF)は、分配金支払い基準日が「毎年4月7日、10月7日(年2回)」、売買単位が「10口」と明記されています。
この「売買単位」は地味ですが、初心者ほど効きます。たとえば“まず少額で試す”なら1口単位の方が扱いやすく、逆に売買単位が大きい方が取引が荒れにくい(板がまとまりやすい)局面もあります。
分配金についても、比較記事では「利回り」を強調しがちです。
しかし159Aのページ自体が、分配金利回りは過去データであり将来の分配金を示唆・保証しない、という注意書きを明確に置いています。
実務的には、分配金の多寡より「受け取りたいのか/再投資したいのか」「NISA口座での扱い」「年2回のキャッシュフローが必要か」といった目的で決める方が、投資行動とズレにくいです。
同じJPXプライム150(配当込み)連動でも、売買単位・上場日・商品ページでの情報の出し方に違いがあります。
特に“これから買い増す”人にとって、売買単位は積立のしやすさに直結します。
以下は、公式情報ベースでまず押さえるべき差分です。
| 項目 | 2017(iFreeETF JPXプライム150) | 159A(NF・JPXプライム150 ETF) |
|---|---|---|
| 連動対象 | JPXプライム150指数(配当込み) | |
| 信託報酬 | 年率0.165%(税込)+貸株に関する条項の記載あり | 年率0.165%(税込) |
| 売買単位 | 1口単位 | 10口 |
| 上場日 | 2024年1月24日 | 2024年3月18日 |
| 分配のタイミング | 決算:毎年4月、10月 | 分配金支払い基準日:毎年4月7日、10月7日(年2回) |
選び方の目安(迷ったときの実務ルール)。
JPX総研の振り返りでは、JPXプライム150指数はグロース優位・バリュー優位の循環でTOPIXに対する優劣が入れ替わりやすい、と説明されています。
この視点をETF選びに落とすと、「短期のランキング(直近リターン上位だから買う)」よりも、「自分の資産配分の中で、グロース寄りの日本株枠を置きたいのか」を先に固めた方が合理的です。
さらに指数は年1回、毎年8月に銘柄入替があると説明されており、入替前後は“中身が静かに変わる”可能性があります(ETFは指数連動のため機械的に追随します)。
意外性として押さえておきたいのは、「入替=優良銘柄が追加される」という単純な話ではなく、市場環境や評価軸の変化で“指数の顔つき”が変わり得る点です。
そのため、購入後は「分配金」よりも、年に1回は指数の解説・入替の情報(JPXの公表情報)を見て、想定した投資スタイルからズレていないかを点検すると、長期保有が安定します。
この“年1回の棚卸し”をやるだけで、「いつの間にか別物を持っていた」を防げます。
参考リンク(指数がTOPIXを下回った/上回った局面の説明、スタイル特性の話)。
JPXプライム150 算出開始から1年の振り返り(東証マネ部!/JPX総研)