

1本目が効けば2本目は不要、と思っていると二相性反応で患者を見逃すリスクがあります。
アナフィラキシーの治療においてエピペン®が2本処方される背景には、明確な統計的根拠があります。研究データによると、アナフィラキシー反応の約7〜16%は複数回の投与を要するとされています。 つまり、1本だけでは対応しきれないケースが一定数存在するということです。 oki.or(https://oki.or.jp/allergy-immunology/anaphylaxis-hub/epipen-prescription-criteria-cost/)
エピペン®の処方に際しては、患者がアナフィラキシーを起こした場所と、普段過ごす場所の両方に1本ずつ置いておくことも推奨されています。 家と学校・職場のように拠点が複数ある患者には、複数処方を積極的に検討することが臨床上重要です。 tsuji-fc(https://www.tsuji-fc.com/medical/20250327epipen/index.html)
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gakkohoken(https://www.gakkohoken.jp/special/archives/150)
結論は「2本処方は備えではなく標準対応」です。
2本目をいつ使うかは、現場で最も迷いやすい判断の1つです。基本的な目安は、1本目投与後10分(一部のガイドラインでは10〜15分)経過してもなお、緊急性の高い症状が残っている場合です。 「少し待てば改善するかも」という判断が、致命的な遅延につながることがあります。 shikoku-mc.hosp.go(https://shikoku-mc.hosp.go.jp/files/000089576.pdf)
具体的に「緊急性の高い症状」とは何かというと、呼吸困難・意識障害・血圧低下・チアノーゼなどが該当します。 症状が消えかかっていても安心できない点が、アナフィラキシー対応の難しさです。 showa-kokyuki(https://www.showa-kokyuki.com/medical_treatment/48/)
2本目の注射は、1本目と同じ大腿前外側でなくても、反対側の足でも可能です。 どちらの足でもよい、という点は意外と知られていません。なお、使用済みのエピペン®はケースに入れて必ず医療機関に持参してください。 pref.hiroshima.lg(https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/477518.pdf)
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hokuto(https://hokuto.app/erManual/j0Uk9drmefQMEmJptiMb)
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これが2本目投与の基本原則です。
二相性アナフィラキシーとは、最初の症状が改善したように見えた後、1〜48時間以内に症状が再燃する現象です。 この「一見回復した」という状態が、観察終了の誤判断を招くことがあります。 hokuto(https://hokuto.app/erManual/j0Uk9drmefQMEmJptiMb)
注目すべきデータがあります。二相性反応の約半数は、初回反応から6〜12時間以内に出現します。 しかも、アドレナリン投与の遅れ(発症から30分以上)は、二相性反応の出現と関連すると報告されています。 つまり、最初に迅速にエピペンを使うことが、二相性反応そのものの予防にもつながるのです。 jsaweb(https://www.jsaweb.jp/uploads/files/Web_AnaGL_2022_1201.pdf)
これは使えそうな情報ですね。医療従事者として患者指導の場面でも、「症状が治まっても6〜12時間は安静・観察が必要」と伝えることが大切です。二相性反応のリスクがある患者には、2本目の在宅常備と、症状再燃時の受診指示を明確に行いましょう。
以下のガイドラインが二相性反応について詳しく解説しています。
アナフィラキシーガイドライン2022(日本アレルギー学会):二相性反応の発症タイミングとリスク因子について詳述されています。
アナフィラキシーガイドライン2022スライド(日本アレルギー学会)
βブロッカーを内服中の患者へのアドレナリン投与は、一般的な患者と異なる注意が必要です。βブロッカーはアドレナリンの効果を減弱させるため、1本目の投与で期待した反応が得られない可能性があります。 「効いていないから2本目」と即断する前に、βブロッカー内服歴を確認することが重要です。 hokuto(https://hokuto.app/erManual/j0Uk9drmefQMEmJptiMb)
そのような難治性アナフィラキシーの場面では、アドレナリン筋注を5〜15分ごとに繰り返すとともに、グルカゴン1〜5mg静注(小児は20〜30μg/kg)を検討する場合があります。 これはエピペン®では対応しきれない局面であり、病院での治療が必要です。 hokuto(https://hokuto.app/erManual/j0Uk9drmefQMEmJptiMb)
厳しいところですね。βブロッカー内服患者の場合、エピペン®2本では不十分なケースもあり得るという認識を持つことが、患者への適切な事前指導につながります。「1本目が効きにくい可能性がある」という情報を患者・家族に共有しておくことが、緊急時の適切な行動を促します。
hokuto(https://hokuto.app/erManual/j0Uk9drmefQMEmJptiMb)
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βブロッカー内服歴の確認が条件です。
エピペン®の処方には、承認条件によりあらかじめ「エピペン®オンライン登録講習」の受講が必要です。 これを受講していない医師は処方できないため、未受講の場合は速やかに確認が必要です。受講はオンラインで完結するため、手続きの障壁は低いと言えます。 med.epipen(https://med.epipen.jp/pdf/EPI_SyohoTejun.pdf)
患者・家族への指導では、単に「2本持ちなさい」で終わらせないことが大切です。具体的には「1本目を使った後10分待ち、まだ症状があれば2本目を使う」「2本目を使っても必ず救急搬送を受ける」という2点を繰り返し伝えましょう。 エピペン®はあくまでも「緊急の橋渡し」であり、最終治療は医療機関で行われます。 shikoku-mc.hosp.go(https://shikoku-mc.hosp.go.jp/files/000089576.pdf)
また、エピペン®の有効期限は通常1年程度のため、定期的な受診と再処方が必要です。 期限切れのエピペン®では薬効が保証されないため、更新のタイミングを患者に明確に伝えることが患者安全につながります。期限管理を患者任せにせず、診察時に確認する習慣をつけることをおすすめします。 tsuji-fc(https://www.tsuji-fc.com/medical/20250327epipen/index.html)
| 指導項目 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 2本目の使用タイミング | 1本目投与後10〜15分経過後も症状残存 | 時計で時間を確認する習慣を |
| 注射部位 | 大腿前外側(服の上からでも可) | 縫い目・ポケット部分は避ける |
| 使用後の対応 | 使用済みエピペンを持参して救急受診 | 再使用は絶対に不可 |
| 有効期限管理 | 通常1年程度で更新が必要 | 期限前に再診を予約しておく |
| 保管場所 | 家・学校・職場など拠点ごとに1本 | 複数拠点なら複数処方を検討 |
エピペン®の処方手順や指導要点について、公式情報源で確認しておくことも重要です。
エピペン®公式サイトの処方手順:登録講習から処方・指導までのフローが詳しく記載されています。
アナフィラキシー対策委員会の処方基準と患者管理について詳述した公式ガイドブック。
アドレナリン自己注射薬(エピペン® 0.3mg、0.15mg)の解説(日本アレルギー協会)