リボ払いを一括返済することで、最も大きなメリットとなるのが手数料の軽減です。リボ払いは毎月一定額を支払う便利な方法ですが、長期間にわたると手数料が積み重なり、結果的に高額な支払いになってしまう可能性があります。一括返済をすることで、今後発生する手数料を大幅に削減できるのです。
例えば、リボ払いの手数料率が年15%で、20万円の買い物を毎月1万円ずつ返済する場合を考えてみましょう。通常の返済では、約24回の支払いで総額約23万1,581円(手数料約3万1,581円)となります。しかし、6ヶ月経過時点で一括返済すると、総額約21万3,378円(手数料約1万3,378円)で済み、約1万8,000円もの手数料を節約できるのです。
また、一括返済によってリボ払いの利用可能枠に余裕ができるため、急な出費や緊急時の備えとしても活用できます。ただし、再びリボ払いを利用してしまうと、手数料軽減の効果が薄れてしまうので注意が必要です。
一括返済の最大のデメリットは、まとまった資金が必要になることです。リボ払いを利用している方の中には、一時的に大きな支出を抑えるためにこの支払い方法を選んでいる場合も多いでしょう。そのため、突然の一括返済は家計に大きな負担をかける可能性があります。
また、一括返済のために他の支出を削ったり、別の借入れを行ったりすることで、生活の質が低下したり新たな金利負担が発生したりする可能性もあります。一括返済を検討する際は、自身の財政状況を十分に考慮し、無理のない範囲で行うことが重要です。
リボ払いの一括返済を行う方法は、カード会社によって異なりますが、一般的に以下のような手順があります:
具体的な手続き方法は各カード会社によって異なるため、不明点がある場合は直接カード会社に問い合わせることをおすすめします。
リボ払いと分割払いは、どちらも支払いを分散させる方法ですが、その仕組みには大きな違いがあります。
分割払いは、購入時に支払回数を決定し、それに応じて毎月の支払額が決まります。一方、リボ払いは毎月の支払額を先に決め、それに応じて支払回数が変動します。
この違いは、一括返済を考える際に重要になります。分割払いの場合、残りの支払いをまとめて行うことで手数料を軽減できますが、リボ払いの場合は、利用残高全体に対して一括返済を行うことで、より大きな手数料軽減効果が得られます。
リボ払いの一括返済は、あなたの信用スコアにポジティブな影響を与える可能性があります。信用情報機関は、債務の返済状況を重要な評価要素としており、計画的に債務を返済する行動は好意的に評価されます。
一括返済によってリボ払いの残高が減少すると、利用可能枠に対する利用率(クレジット使用率)が下がります。これは信用スコアを計算する上で重要な要素の一つです。クレジット使用率が低いほど、一般的に信用スコアは高くなる傾向にあります。
ただし、信用スコアは複数の要因によって決定されるため、一括返済だけで劇的に改善するわけではありません。長期的に健全な金融行動を維持することが、信用スコアの向上には重要です。